母の詠草


by hahanamiko
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三十七年 二月

奔放にふるまふ若き等と居りて時にたじろぐ我の心が

ベビーサークルつたわり歩く英幸の足つきとみにたしかになりぬ

石の間におもとの紅実のぞきいる雪かかむとて出でてる庭の

物干しの雪掃き下ろしむつき干す正月二日の吾が初仕事

晴れ着きて智子順子が並びたり帯が苦しいと笑ひ合いつつ

湯上りに真紅のガウン召し給うギブソン夫人若々として

抱きやれば機嫌よく笑ふ孫和子堅きコルセットに脚開かれて

編みおきしピンクの上着きせやらむ今日帰りゆく孫の和子に

ひと色に装ひし乙女あふれたり成人式会場県民会館

純潔の貴さを説きし知事の祝辞うかちし言に笑も沸かせて

腹を裂きわたをぬきてもまな板になほ跳ねてをり源五郎鮒

串にさし火に焙りたる三度にていよいよ今日は甘露煮にせむ

隣家より賜びたる源五郎ぶな三尾鍋に余れりその尾と頭
by hahanamiko | 2014-12-06 21:27 | 美知思波