三十七年 六月

かかるきびしき生活の中に歌ありて道路工夫の君逝き給う

いと貧しき家にして人情のこまやかなる葬りの席に吾等連なる

盲目なる夫が逝きて残されし半身不随の妻とその子等

この家の長男のぬし山国屋の世話ゆき届き

仏壇に香ゆらぎいて片側にマリヤの御像祀られており

親戚の人々それぞれに不自由の人を労わり力づけをり



母の日を祝ひし手紙智子より届きぬそこばくの金入れありて





by hahanamiko | 2016-11-03 21:46 | 美知思波