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駒井様宅にて歌会

陽あたりよき部屋に産着を縫ひいます美知思波歌稿持ちゆきしとき

柿の皮くるくると膝に落としゆく君が手先の動き見てゐる

義歯にて不器用に食ぶる次郎柿甘ければ又手を伸ばすなり

君が庭より分かち給へるガーベラの花咲きつぎて夏となりけり

夕さればビニールかけてガーベラの残りの花を守らむとする

鳶二つしばらく舞ひてゐたりしが連れ立ちて消ゆ西の雲間に

天の川白々見へて満天の星座きらめくプラネタリューム

かすかなる鼾きこえぬ仰向きてプラネタリューム見ていし時に

この庭に智子も居らむ青山学院に添ひたる道をバスに過ぎたり

友より賜ひしきんせんか並み植えにけり診療室の前のひだまりに
by hahanamiko | 2011-11-20 21:46 | 雑詠

洋子婚約成る

平野屋に釣りせむと云いて婚約の二人は並びいでゆきたり

美知思波の歌稿にむかゐし時にきりきりと腹痛くなりたり
by hahanamiko | 2011-11-20 21:29 | 雑詠

遺児と靖国神社参拝

青銅の大き鳥居を入りゆけば鳩は群れいる庭いっぱいに

條立てて清められたる玉砂利に落ち葉しきりなり

百五十人の遺児寂として昇殿す神殿風冷たい朝

父を奪った戦争が憎しと声をのむ遺児代表の言葉に哭けり

秋桜咲きてゐにけり靖国の宮の内苑ふかきところに

かわらけに神酒つぎくれるうら若き巫女の手白く美しかりき
by hahanamiko | 2011-11-20 21:25 | 雑詠
みはるかすまろき山々若草の色に連なる十国峠

篠山の笹に座りてはるかなる相模の海の光れるを見つ

ヨット三つ動かぬ如し芦ノ湖をめぐらす青き山背景に

銀鼠の泥の池なり沸々と百三十度たぎりあわたつ

硫黄の煙這ひゆくところ樹々の根の白く黄色くあらわなりけり

水な底の岩のまにまに見えてゐる黒きパンツが白き足裏が

缶詰のオレンジジュース沈めたり青くよどめる滝の清水に

汗垂りて人参の草とりて居し妹に並び草むしるなり

作業衣に手甲つけて畑にゆく一人前の農婦のごとく

一畝に三条のみどり並びたり草とりをへし人参ばたけ
by hahanamiko | 2011-11-09 18:52 | 美知思波