檜皮ぶきの屋根なだらかなる曲線を仰ぐ本堂前に
吾ら四人の足音のみの山の中何の鳥ぞも折々に鳴く
渓間にもゆく手にも白き独活の花師よ来年は来給ふならむ
大観の画を想はする風情なり白き煙が谿にひろがる
岩の間を落ちくる水の淵なせるひとところあり鍋釜沈む
人ごとにすがりて登りゆきにけむこの藤づるのつやめけるさま
頂上より裾原にまでゆれ動くギボウシの花今さかりにて
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by hahanamiko
| 2017-07-02 20:30
| 美知思波