西山温泉にて

笛吹の水すれずれに黒き烏かすめ飛びたり枯葦の中に

富士川は白く乾きて砂利運ぶトラックが行く広き河原を

残雪に朝の陽照りて山ひだの爽やかに見ゆ西の山脈




重要文化財の欅の門扉あり風雨にさらされて木目浮き上がりたる

裏参道に小さきのぼり数知れず白地に赤き商店の文字



たらちねの母の愛もて世に生きよと講師の言葉まことせつなり



目ばかり出して顔をつつみし女等がよく話すなり袋かけつつ



朝な朝な挿し木の薔薇をのぞき見る赤く小さく芽のふくらむを
by hahanamiko | 2009-10-30 20:41 | 雑詠