昭和三十四年二月号
2011年 10月 18日
数の子もたこも刺身も高くして吾らの家に正月がくる
りんご箱に米菓子りんご餅などと詰めて荷造り漸く済みぬ
自転車に乗りて年始に来ましたり八十になりて若き舅上
睡蓮の陰に沈みてゐる金魚見てゐたる時動かざりけり
独り居の昼は安けし餅三切れ焼きて厨にひるげを済ます
昨の夜舞ひし風花白々と庭の冬菜の上に残れり
笑い声たかく上がりぬ先生の作りし歌に酷評ありて
りんご箱に米菓子りんご餅などと詰めて荷造り漸く済みぬ
自転車に乗りて年始に来ましたり八十になりて若き舅上
睡蓮の陰に沈みてゐる金魚見てゐたる時動かざりけり
独り居の昼は安けし餅三切れ焼きて厨にひるげを済ます
昨の夜舞ひし風花白々と庭の冬菜の上に残れり
笑い声たかく上がりぬ先生の作りし歌に酷評ありて
by hahanamiko
| 2011-10-18 22:58
| 美知思波