昭和三十六年 十二月号
2013年 01月 16日
目覚むれば早信濃路ぞ窓ちかくつづく林にうす明かりして
見はるかす稲田はすでに刈り終えて稲架つらなる佐久の平に
梓川の瀬音に覚めて仰ぎみる山は明るく雨上がりなり
ぬかるみに足をとらるるをおそれつつ熊笹の根にすがりて歩く
岩山の岩にしたたる水ありて杉苔は茂る深きみどりに
一握りの杉苔を紙に包むなり三寸ほどの楓もそへて
藍深き色にしづもりきりたてる山をうつせり明神池に
昨日降りし雪にかがやく奥穂高明神岳の上に見えをり
焼岳の噴火に生まれたりと云う大正池はひろらに浅し
見はるかす稲田はすでに刈り終えて稲架つらなる佐久の平に
梓川の瀬音に覚めて仰ぎみる山は明るく雨上がりなり
ぬかるみに足をとらるるをおそれつつ熊笹の根にすがりて歩く
岩山の岩にしたたる水ありて杉苔は茂る深きみどりに
一握りの杉苔を紙に包むなり三寸ほどの楓もそへて
藍深き色にしづもりきりたてる山をうつせり明神池に
昨日降りし雪にかがやく奥穂高明神岳の上に見えをり
焼岳の噴火に生まれたりと云う大正池はひろらに浅し
by hahanamiko
| 2013-01-16 19:30
| 美知思波