ー浅井校長逝去(伊勢学校長)ー
豪放磊落の内にひそめたる責任が先生の命縮めたるらし
うつつなき内にもつぶやきいましけり学校のこと生徒らのこと
強き風に講堂の屋根なりやまず読経の声ひびくさなかに
石川教頭の弔辞幾たびか声をのみつつようやく終わる
修道尼二人乗りきて吾が前の座席に座るまなこふせつつ
しきたりの古きをわらい言いひつのる娘よ汝も大人にあらず
ー母喜寿の祝いー
七十人のうから集いて老母の喜の字を祝ふ常盤ホテルに
赤き蒲団二つ重ねて座りたる母のからだの小さくし見ゆ
ー佑幸大学卒業ー
医を学びし佑幸漸く帰り来ぬ六ヶ年精勤の賞状持ちて
ー洋子大学卒業ー
紋服に裾長き袴着けて立つ洋子が卒業の晴れ姿なり
幾本かの白髪を抜きていたりけり夫や娘の出掛けたる後
二十五センチ積りし雪が南天を地に伏せしめていまだやまざる
豪放磊落の内にひそめたる責任が先生の命縮めたるらし
うつつなき内にもつぶやきいましけり学校のこと生徒らのこと
強き風に講堂の屋根なりやまず読経の声ひびくさなかに
石川教頭の弔辞幾たびか声をのみつつようやく終わる
修道尼二人乗りきて吾が前の座席に座るまなこふせつつ
しきたりの古きをわらい言いひつのる娘よ汝も大人にあらず
ー母喜寿の祝いー
七十人のうから集いて老母の喜の字を祝ふ常盤ホテルに
赤き蒲団二つ重ねて座りたる母のからだの小さくし見ゆ
ー佑幸大学卒業ー
医を学びし佑幸漸く帰り来ぬ六ヶ年精勤の賞状持ちて
ー洋子大学卒業ー
紋服に裾長き袴着けて立つ洋子が卒業の晴れ姿なり
幾本かの白髪を抜きていたりけり夫や娘の出掛けたる後
二十五センチ積りし雪が南天を地に伏せしめていまだやまざる
#
by hahanamiko
| 2009-08-02 23:59
| 美知思波